HiPAP352PはノルウェーKONGSBERG・Maritime社が開発した水中測位機で、サイドスキャンソナー等の曳航時に船舶から曳航体までの距離や角度、深さ、また曳航体自体の緯度経度をリアルタイムに把握するために用いられます。送受波器は多素子(46素子)で構成され、全方位に±7.5のナロービームを発振します。また、送受波器内部には動揺センサー(MRU-H)を内蔵し、送受波器の取り付け傾斜の補正・船の動揺補正を行います。

曳航するサイドスキャンソナー等の上部にはトランスポンダーを取り付けます。トランスポンダーはHiPAP350Pからの音響信号を受信すると同時に、設定された特定周波数で音響応答信号を返信します。HiPAP350Pはトランスポンダーからの音響応答信号の到達方向や伝播時間から位置を計測するSSBL測位方式を用い、精度の高い位置データを算出します。

舷側固定式による艤装状況
トランスポンダー
用途に応じて数種使い分けます
機器名称HiPAP352P
メーカーKONGSBERG Maritime (ノルウェー)
送受信エリアトランスデューサから120°
角度測定精度0.18°
最大測定距離3000m
周波数帯域21~30.5kHz
重量トランスデューサー
空中40kg、水中12kg
インターフェースユニット
3.7kg
主な用途敷設に伴うケーブル、パイプライン調査
セールスポイント可搬式なので様々な船で艤装可能、動揺センサー内蔵のため、位置精度が高い
曳航体及びROV、ダイバー等水中で活用するものには全般的に使用できる。
PDFカタログHIPAP352P